情報世界の新世界創造 第一章 第2話 『奴隷と精霊』

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ポチポチポチポチポチ・・・


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「498・・499・・・500回!・・・やっと1000石貯まった・・・少し休憩するか」


(あれ?800しかない、そうか2時間で200自動で引かれたのか。こりゃ早く返さないと大変だ。たぶんあと200貯めないとだめだよなー。よし、もうちょっと頑張るか)


「あら、もう1000石も溜めたの?頑張ったわね。」


「え?お前がやらせたんだろー!あ、でも、2時間たったから200石減ってて、1000貯まらなかったんだ。それより、増える前にさっさと返したい!800石受け取れー!」


「その前に、もうちょっと待ってあげるから1000石貯めなさい。良いことがあるの」


「良いこと?」


「そう、1000石貯めてからのお楽しみよ」


「分かったよ。残り200貯めれば良いんだな」


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「よし、1000石貯めたぞ」


「やっとお披露目ね。待ちくたびれたわ。火の精霊、お値段1000石よ。さっきはこの子を買いに行ってたの」


「なんだそれ?」


「火の精霊は近くに居るだけでボタンを押したときに得られる魔晶石を+1してくれるの、そして魔晶石の巻物でさらに倍になるわよ」


「おお!そんなものがあるのか!これなら借金返済への道が見えそうだ。そういえば・・・近くに居るだけで良いんだろ?それなら先に使わせてくれよ!


「甘えないの!ちゃんとお金を払ってからよ」


「はーい、1000石貯めるたびに買うとするか」


「残念だけどそれは無理よ」


「無理?」


「火の精霊は他の火の精霊と相性が悪いの、近くに居るとどちらかが消滅するまで喧嘩するわ」


「物騒だな・・・」


「ちなみに、精霊の食費は1時間に1魔晶石よ。あなたは既に1時間に100石も払っているのだから誤差ね。払えないと精霊は消滅するから気をつけて。」


「食費も要るのか・・・そしてサラの食費は1時間に100石。精霊の100倍か。太るぞ。」


「・・・死にたいの?」


「ごめんなさい。ところで、火の精霊って言うぐらいだから、火以外の精霊も居るのか?水とか?」


「ええ、他に水の精霊、風の精霊、地の精霊が居るわ。水の精霊は近くに居るとボタンを押せる間隔が5秒になるの、値段は3000石よ。風の精霊と地の精霊は今のあなたには無意味だから省略するわね」


「3000か、ちょっと高いな・・・貸してくださ
「嫌よ!先に1万石返しなさい。」


「ですよねー、じゃ、とりあえず火の精霊だけ買うことにするよ。」


「はい、どうぞ。さっそくボタンを押してみて」


「ポチっと。おお、本当だ、一気に4石増えた!」


「良かったわね。ああ、もう午後5時ね。それじゃ、今日はこのくらいで終わりにしましょうか。おつかれさま。」


「おう、おつかれ。いろいろとありがとうな!」


「私はもう帰るけど、あなたは今ので魔晶石が0になったでしょう?少し魔晶石を貯めておかないと精霊が消えちゃうから気をつけてね。」


「マジかよ・・・ハッ・・・まさか奴隷ってこういうことか!」


「嫌ならやらなくていいのよ、少しもったいないけど精霊が消えるだけだから」


(ちくしょう・・・)


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・・・・・・

(もう夜の10時か・・・石は・・・1500。疲れたな、だいぶ効率が落ちてきた。これだけあれば大丈夫だろう、今日はもう寝よう。身体がないのに寝るってどうやるんだ?ああ、不思議と理解できる。おやすみなさい)

 

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