情報世界の新世界創造 第一章 第6話 『あなたの名前は』
ポチポチポチポチポチ・・・
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「おはよう。今日も頑張ってるわね」
「おお、サラ、おはよう!」
「決まったわよ!」「サラ、聞いてくれ!」
「あ、先にいいわよ?」
「ついに魔晶石1万個貯まったんだ!」
「そうなの。へー、すごいじゃない!それよりも聞いて、あなたの名前が決まったわ!」
「興味無さそうだなー。俺頑張ったのに。もう借金完済だぞ?」
「そ、そうね。それよりあなたの名前が決まったわ!」
「そうだな、聞こう!俺の名前は?」
「その前にまず、私の本名を教えるわね」
「もったいぶるなー。サラは本名じゃなかったのか?それで、サラの本名は?」
「いえ、サラは私の本名よ、さっきまではね!私の名前は、サラスヴァティー・リリス」
「へー、サラは愛称だったんだな」
「えーっと・・・そういうことになるわね」
「そして俺の名前は?」
「サラスヴァティー・レイズ」
「んん??」
「あなたの名前はサラスヴァティー・レイズよ!」
「サラスヴァティー??俺とサラは家族だったのか?」
「私はそれでも構わないわ、よろしくね、レイ」
「え?結婚しようって言ってるのか?」
「違う違う違う!家族だったことにしてもいいって言ってるの!だって同じ空間にずっと2人だけで居て、そうじゃないと説明がつかないでしょう!」
「どうするかじゃなくて、事実はどうなんだ?」
「知らないわよ!そんなことは今から考えればいいの!」
「サラの話は難しいなあ」
「レイがこの世界について何も分かってないだけよ」
「そうかなあ?」
「そうなのよ」
「ところで、サラって自分の名前にもなっちゃったんだけど呼び方変えたほうがいいのか?」
「好きなように呼ぶといいわ」
「そうか、サラはサラだよな」
「レイ」
「なんだ?」
「呼んでみただけ」
「お、お前本当にサラか!?」
「もちろんよ!私はサラ!サラスヴァティー・リリス!」
「そ、そうだよな。悪かった」
「気にしなくていいわ、今のは私がやりすぎた」
「自覚はあったのか」
「あまり追及するのはやめてよね。恥ずかしいから」
「そうだな。じゃあそろそろ俺の話に移るぞ」
「レイの話?」
「ああ、さっき話そうとした魔晶石の話だ」
「ああ、そのことね」
「魔晶石1万個貯まったんだ!借金を返したい!」