情報世界の新世界創造 第一章 第9話 『夢の世界』

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目が覚めると信じられない光景が広がっていた。

これは、夢だろうか?

到底信じられない

俺が寝ている間に何が起きた?

何もなかったはずだ


「なに寝ぼけてるのよ」


「ああ、サラ、おはよう」


「おはようじゃないわよ、どうかしたの?」


「聞いてくれサラ!魔晶石が10万個ぐらい貯まってるんだ!昨日寝る前はほぼ空っぽだったはずなのに!これは夢なのか!?」


「だから言ったじゃないの、もうボタンを押さなくてもいいのよ」


「どういうことだ?」


「ボタンを1度押せば12石貯まる。10秒に1度自動でボタンが押される。1日に103680石が自動で貯まるのよ。そしてレイが私と精霊に払うのは1日に3888石しかないのよ」


「なん・・・だと・・・つまり・・・俺は丸1日寝てたのか・・・?」


「そうよ、だらしない」


「いや、俺もそんなに寝たいと思ってるわけじゃないんだ。なんでこんなに長く睡眠が必要なのか分からない」


「だらしない」


「悪い・・・」


「いいわ、とにかくもうボタンは押さなくてもいいの。分かったわね?」


「そう・・・だな。それじゃもうひと眠りするか」


「待ちなさい!」


「なんだ?」


「レイは24時間寝てたのよ、私をほったらかして!」


「ああ、悪かったよ」


「悪いと思ってるなら話し相手になりなさい」


「そうだな、今日は何を話そうか」


「たまにはレイがリードしてくれてもいいのよ」


「といわれてもなー・・・そうだ!まずは借金を返すよ」


「はあ・・・またその話・・・」


「重要な事なんだよ、借りたものは返さなきゃ」


「そうね・・・」


「はい、8万石。利子も既に払ったし、これで貸し借りなしだ」


「そうね・・・」


「どうしたんだ?」


「いえ、何でもないわ」


「そうか」


・・・

・・・

・・・


「何か話してよ」


「ああ、えーっと。今日は天気が良いですね」


「知らないわよ。天気なんて概念がここにあるの?」


「無いな」


「もういいわ」


「ごめん」


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