畳の縁を踏んではいけないは間違い
こんにちは、神の子KIDです。
今日は8/13、お盆ですね。
ということで今日は親に連れられてお寺に行ってきました。
1.畳の縁は踏んではいけない。
お寺である人に言われた言葉があります。
「畳の縁を踏んではいけないよ」
ではいつものやります!
「畳の縁を踏んではいけないのはなぜ?」
「なんでかな?調べてみるね。」
なんと理由も知らないまま人に教えていたようです。
常識のない人ですね。
その時調べてから自信満々に見せられた言葉がこちら
「敷居には世間と家、部屋と廊下などを隔てる結界の役目があり、畳の縁にはお客様と主人を区別する結界の意味があります。こうした結界を踏むことは空間様式を崩すことになるため、踏んではいけないのです。」
「畳の縁は結界であり、聖地と俗地を隔てる境界線とされ、身分の高い人が座る場所と一般の人が座る場所を区別する境目にあたる畳の縁を踏むことによって秩序を崩さないことからきている」
結界とかなんとか、この方は現実とフィクションの区別がついていないようです。
とりあえず言われた時は、こんなフィクションの世界に生きている人と会話しても無意味なので、言われるままに畳の縁を踏まないようにしましたが、後で自分で調べてみました。
•昔の畳は痛みやすく、縁は特に痛みやすかったから、家を大切にするため。
今の畳は頑丈なので古い建物でなければ気にしなくても大丈夫です。
•昔は畳の縁に家紋を入れることがあり、家紋を踏まないようにするため。
これも今の畳では家紋を入れることなどまず無いので大丈夫です。
•武家の心得として、床下から来た刺客に畳のスキマから刀を差して倒す、ということがあったため、畳の縁を踏むと殺されるかもしれない→縁起が悪い→踏むな。
こんなのは時代錯誤が激しいですね。
そもそも元ネタすらフィクションではないでしょうか?
・段差に躓いて転ぶから
これは「畳の縁に躓かないように気を付けて歩いてね」と言い換えるべきですね。
ここまでは古い教えやこじつけで『踏んではいけない理由』を説明し、それが今の時代では必要ないことが分かりました。
次は、『畳の縁は踏んで良い』とその理由を説明します。
先に、こんな説明がなぜ必要かというと古い教えを理由もよく分からないまま、それに後付けの理由をこじつけて今も続けるべきマナーと信じ込んでしまっている人が居るからです。
最初に説明した、結界やらなんやらのこじつけですね。
こういう人は最初に『畳の縁は踏んではいけない』という前提があり、理由は後付けでもなんでも良くなっています。
なので、逆に踏んで良い合理的な理由がなければ、マナーの一言で理不尽に押さえつけられることになります。
2.畳の縁は踏んで良い
畳の縁は踏んで良いです。
その理由は、人には体格に見合う歩幅があります。
対して畳の幅は90センチと決まっています。
人が自然に歩けば畳の縁を踏むのは当然の事で、それを避けることで不自然な歩き方になります。
このような不自然な歩き方をやめるためにも畳の縁をいちいち避けるようなことはやめるべきです。
ただし現状、マナーとして踏んではいけないと思っていることが多い事も事実であり、畳の縁を踏むなと言われることもあるでしょう。
例えばそれが相手の家であれば、郷に入っては郷に従え。
その家ではそうするべきです。
ただしこれを理由も知らないまま他人に教えるようなことはやめましょう。
私はこれを無くすべき古い教えと考えます。
マナーとして人に教えるとすれば必ず理由をセットにするべきです。
「昔は畳の縁が傷みやすかったから、マナーとして残っている。」
ということです。