好きな仕事から退職、多大な反省を得た6年の振り返り
こんにちは、神の子KIDです。
前々から何度か少し触れて来ましたが、ついに本日、退職しました!祝!
在籍期間は6年と数カ月でした、小学校の6年間を越えて、人生で一番長く過ごした場所からの卒業になります。
約5年間、残業時間の長さに多少の不満はあるもののプログラミングの仕事が楽しく、全体的に見れば大きな不満は無く、楽しく作業に没頭する日々を過ごしてきました。
もともと私は、仕事は好きなことをやるという信念のもと選びました。
給料も残業時間も度外視です。
もちろん最低限の衣食住が確保できる収入は必要ですが、日本ではそんなもの確保できない会社を探す方が難しいでしょう。
職場は人生で一番長く過ごす場所になるから、そこで好きなことができなきゃ人生は当然不幸になると考えていました。
その考えは今も変わりません。一切間違いは無かったと断言できます!!
だから一生この仕事を続けて行くのだろうと、全く疑いを持ちませんでした。
ですが、転機は突然訪れる物です。
1.些細な変化、大きな転機
就職から5年と少し経ったある日、その日から全くプログラミングをしなくなりました。
設計、外注対応、試験、社内や社外への報告書の作成。
こんな作業、残業無しでも耐えがたい苦痛です。
それを深夜までやることになりました。
深夜まで仕事をしていたのは最初からです、何も変化はありません。
ただ仕事内容がちょっと変わっただけです。
全く楽しくない作業で深夜まで続く業務。
配属先が変わったわけでもありません、ただそんな作業が立て続けに入ってきただけです。
一年程度しか精神力が持ちませんでした。これでもよく耐えたと思いますが。
もともと長時間残業に耐えられていたのは自分に耐性があったからではなかったようです。
ただ単に好きなことをやっていたから苦にならなかっただけ。
収入や自由な時間は少なくても、好きなことを一日中やっている幸せな日々でした。
でもこれは会社の仕事です、当然別の仕事を与えられることもあります。
多少なら割り切ることもできます。
でも、それが続くとどうなるのか、想像できていませんでした。
好きなことをずっとやっていける場所だと思っていました。
突如自殺について考え始めるほどに追い詰められることになりました。
ただ、私は幸い、自殺するぐらいなら会社を辞める、という考えがあったのでその心配はありませんでした。
でも、人によってはこんな考え方もあるので、崖っぷちですね、ちょっと考え方が違えば自殺していたということなのでしょう。
過労自殺するなら仕事辞めろって言うけど
— ぴーえる 🔞 (@PL_Marconi) 2017年7月20日
仕事辞めて市役所行って国保の手続きして毎月国民年金払って
毎日毎日金がなくなるのに仕事は見つからなくて家で一日中求人を眺める日々を送って
自己嫌悪に苛まれても誰も助けてくれなくて社会は必要としてくれなくて
そんな地獄味わうくらいなら自殺する
ブラック企業許すまじ。
2.好きな仕事をやるリスク
好きなことを仕事にするリスク、充分に理解しているつもりでしたが、全く理解できていなかったようです。
好きな仕事をやるリスクとは
リンク先のページに一般的なリスクはほぼ網羅されているのではないでしょうか。
全て理解したうえで仕事を選びました。
その程度の事、全く問題なかったから。
リンク先の記事から3つの理由を抜粋します。
・好きなことを仕事にしたいために非正規で一生をすごすことになる
これは正社員だったので、私には関係ありませんね。
これは退職した、今後注意しないといけなくなることでしょうか。
でも今、正社員のメリットって何でしょう?そこから疑うべきかもしれません。
・今まで好きだったことが嫌いになる!
そんなことはありませんでした、プログラミングは今でも好きです。
・好きなことはお金にならない!
そんなことはありませんでした、充分生活できるだけの収入はありました。
じゃあ何がリスクだったか?先ほども言いましたが、好きなことができなくなった時のリスクです。
好きなことができなくなるとどうなるのか、分かりやすくするために、幸福度を数値化してみましょう。
好きな仕事を1時間すると+1、嫌いな仕事を1時間すると-1と考えます。
自由時間は+1~2。大きくした方がより明確になりますが、少なく見積もっても充分な差になりますので、1にしておきます。
睡眠時間は0とします。
・まずは残業無しの優良企業での1日の場合。
大まかに仕事が8時間、自由時間が8時間、睡眠時間が8時間です。
好きな仕事なら仕事時間と自由時間のトータルで、8+8=16です。
嫌いな仕事なら仕事時間と自由時間のトータルで、-8+8=0です。
・次に残業6時間の合計14時間労働のブラック企業での1日の場合。
大まかに仕事が14時間、自由時間が2時間、睡眠時間が8時間です。
睡眠時間を削っちゃいそうですが、とりあえずそこは置いときます。
好きな仕事なら仕事時間と自由時間のトータルで、14+2=16です
嫌いな仕事なら仕事時間と自由時間のトータルで、-14+2=-12です。
仕事内容がちょっと変化しただけで16から-12に変わりました。
めちゃくちゃ幸せな人生からめちゃくちゃ不幸な人生に一瞬で転落するってことです。
こんなもの短期間でも耐えられないでしょう。
3.好きな仕事だからと言って他のリスクを許容することが危険
私の何が失敗だったか、労働時間、賃金度外視。
好きなことをやっていれば、それらは問題ありませんでした。
しっかり考えて決断しました、そこに間違いはありませんでした。
でも、まだ考えが浅かった。
「好きなことをやっていれば。」この前提がちょっと崩れるだけでどれだけ多大な被害を受けるのか。
好きなことができなくなる要因はたくさんあります。
私のようなケースの他に、転勤や配属先の変更。
飽きて好きなことが好きではなくなった、なんてこともあるかもしれません。
それらを全て潰すことはできるでしょうか?
私は全て潰したと思っていましたが、それでも会社で誰かの指示で働く以上は好きなことができなくなるってことがあります。
4.リスク管理
私の失敗を避ける手段がもう一つあります。
好きなことができなくなったらどうするか考えておくことです。
私は少なくとも約5年、満足して働くことができたので今までの仕事は一概に失敗だったわけではないのでしょう。
好きなことを仕事にするべき、この考えは今でも変わりません。
ただ少しリスク管理が足りていなかったのです。
副収入があれば、好きなことができなくなったらいつでも会社を辞められる。
そうしておけばよかっただけです。
会社に疑問を抱き始めてから1年以上もだらだらと続けてしまったのはこのリスク管理ができていなかったのでしょう。
この一年で今まで貯めてきた幸福度を大量に吐き出してしまった気分です。
とは言え結局私は会社を辞めたのですが、それができたのは全て自分の力とは言い難いところがあります。
親に相談して、「会社を辞めてこんな仕事がしたい、もし失敗したら迷惑を掛けるかもしれないけどその時は助けてください」と切り出したのです。
幸い許可と理解を貰えたので、もし失敗しても最低限の生活が保障されています。
もう24歳、本当は親の保護無しでやっていけなければならない歳です。
時間に縛られない副収入の重要性、もし好きなことができなくなったらどうするのか。
確率は低いかもしれませんが考えておかないと大きな失敗に繋がります。
そもそも好きなことがどうこうなんていう、私のケースは物凄く限られた条件下でのことです、他にも仕事がなくなるリスクなんて大量にあります。
せっかく副収入を得る手段がたくさんある今の時代、何でも良いです。
皆に副収入を得ることの重要性を理解してもらいたいと思います。
長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。