なぜ人を殺してはいけないの?


こんにちは、神の子KIDです。


「なぜ人を殺してはいけないの?」


たまにこんな質問をする人が居ますよね。


子供に聞かれて困ってます。みたいな話も聞きます。


ここで完璧な解答を教えます。


当たり前のことですが説明するとなると意外と難しいですよね。


何が難しいかって言うと、この手の質問をする人は、なぜ?なぜ?の終着点まで行かなければ納得してくれないからです。


長引かせるとどこかで矛盾がでてきたり、説明できない事柄がでてきたりして、説明できないじゃないかってドヤ顔されてしまいます。


そして理由が1つじゃないから難しい。

1.自分がされたくないから

2.人がされたくないことをやってはいけないから

3.法律で禁止されているから

こんな感じですね。

理由が一つじゃないから、さまざまな方法で説明することができると思うのですが、自分で考える限り、疑問を挟む余地のない完璧な解答にたどり着けたので紹介します。


疑問を挟む余地があればコメント欄等から指摘をお願いします。


1.前提をはっきりさせる。


まず大前提として、この質問は「人を殺してはいけない」について「なぜ?」と聞くことにより、「人を殺してはいけない」が正しい前提で話を進めようとしています。


証明の手段は正しい理由を説明することの他に、正しくない理由を説明する方法もあります。


この質問は正しくない理由を説明することを最初に潰してきているのです。まずはここを覆します。


「人を殺してはいけない」を前提にしたのは質問者のほうです。


これを言っておかなければ、死刑や戦争について説明しないといけなくなって、さっき「人を殺してはいけない」って言ったじゃないかってなると面倒なので先にはっきりさせなくてはいけません。


説明の順序が重要です

 

解答者は現時点では「人を殺してはいけない」を正しいとも正しくないとも認めていない状態で説明を始めます。


これを先に言っておかなければ後で説明できなくなります。


2.次に、理由を聞かれたので理由を答えます。

理由は「法律で決まっているから」です。


理由は1つではありませんが、現代社会においてはこれだけで充分な理由です、そしてなぜ?に対して明確な説明ができます。


この解答をすれば、次の質問が返ってきます。


「法律で禁止されて無ければ人を殺しても良いの?」


答えは「Yes」です。(良いかどうかと、実際にやるかどうかは別ですよ)


説明できるのなら「No」と答えても良いですが、私にはここで「No」と答えた後に死刑について質問された場合を考えると、説明する術が見つかりません。


「No」と答えたい所でしょうが、その場合は法律以外の手段で解答しなければならなくなります。


さらに話を逸らされて、死刑や戦争について説明しないといけなくなったりします。


なぜ?と聞かれる回数が増えて収拾がつかなくなります。


ここで「No」と答えてしまうことが、大部分の人が解答できなくなる原因でしょう。


ここでYesと答えることに抵抗があれば「「Yes」と思っていても問題ない。」というような答えにしても良いでしょう。


3.なぜそんな法律があるの?

次にこんな質問で返されます。


「なぜ人を殺してはいけない法律があるの?」「法律が無ければ殺しても良いならそんな法律要らないよね?」


最後にこの解答をすれば反論できなくなります。


「法律が無ければ人を殺しても良い。逆に自分が殺されるかもしれない。自分が殺されるのが嫌だから法律があることを望みます。」


「大多数の人が望んでいるから法律で人を殺してはいけないと決められています。それでも殺したいなら私を殺しても良い、ただしその場合当然抵抗します。さらにあなたは、法律に従って逮捕されます。」


「法律で守られているからこんなことを言ってもなかなか殺されることはありません。だから私にとって法律は必要です。」


「だから法律があり、法律があるから人を殺してはいけません。」


ちょっと説明が回りくどいと思うかもしれませんが。なぜ?を繰り返されると、適当に答えていてはこれの何倍もの言葉を費やしても答えにたどり着けません。


ちなみに、この説明ができれば、「死刑は無くさないとダメだよね」みたいな質問をされても同じように答えることができます。


「死刑は無くさなくていいよ」(人を殺してもいいよ)と矛盾なく答えることができますから。


感情論で「人を殺してはいけない」を「無条件に」肯定してしまうから説明できなくなるのです。


「人を殺してはいけない」という常識が間違えている可能性を考えることで、真の意味で「人を殺してはいけない」ということが理解できるのです。


まとめると、「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いに答えられない理由は、前提が間違えているからです。


「人を殺してはいけない」は無条件に肯定されるものではないことを理解すれば、結論は変えないまま、全ての矛盾は取り除けるのです。

 

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