~運動は体に良いの?~『常識を疑え⑦』

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1.運動は体に良い

皆さんある程度常識として捉えているのではないでしょうか?

「運動は体に良い」

 

でもそれって本当ですか?

体を動かすとはエネルギーを消費することです。それがなぜ体に良いのか

私の場合は今日まで「みんながそう言っているから」でした。

 

いつものように、一度常識を疑うことで正しく理解しておきましょう。

 

2.ネットで調べてみました。

まさかの結果・・・いろいろと詳しく書いているサイトは多いのですが、どれもほとんど根拠がない!

「こうしたら体に良いですよ~」ばかり。

何故体に良いのかをまず教えてよ!

私はこうでした~なんて効果上げられてもサンプル1人じゃ何も信頼性がない!

数少ない根拠として挙げられてる項目を抜き出しましょう。

 

①食べ物から摂取したエネルギーと運動により消費したエネルギーがバランスよく保たれていることが健康の為に良い状態です。

なるほど、なら食べる量減らせば運動要らなくなるんじゃない?

 

②筋力や体の機能の維持

運動したところに筋力がつくのは分かります。

体の機能の維持?運動が関係あるのかなぁ

 

3.むしろ体に悪いのでは?という意見も

運動が体に悪いという意見も見つかりました。

こちらの根拠は私と同じように、エネルギーを消費するからという意見のほかに、骨折、熱中症、怪我等、運動中に起こる目に見えるものを取り上げているものもありました。

 

4.統計が出ていました

66万1000人のデータから統計が出ていたようです。

統計なので完璧ではないですが、全く根拠がないのと比べればまだ信頼できます。

 

「適度な運動」の「適度」がどのくらいなのか研究で判明 - GIGAZINE

1週間あたりの運動時間で階層化し、まったく運動を行わない人から、現在推奨されている運動量の10倍以上の運動を行っている人までに分けました。

 

最も早世のリスクが高かったのは「全く運動しない」というグループ。

 

・「推奨されている運動量に達しないものの、いくらかは運動を行っていた」というグループでも、早世のリスクは運動をしないグループに比べて20%も少ない

 

・週に150分という、推奨量ちょうどの運動を行っていたグループは、全く運動していなグループに比べて死亡のリスクが31%も低かった

 

推奨量の約3倍である450分のウォーキングを毎週行っていたグループの死亡リスクは、全く運動しなかったグループより39%低く、3倍の運動量にも関わらず推奨量の運動を行っていたグループと大差ない

 

推奨量の10倍以上の運動を行っていた人々の死亡率は、推奨量ちょうどの運動を行っている人たちとほぼ同じだった

 

5.常識は正しかった

いつも常識がおかしいというような結論ばかりでしたので、たまにはこういうのも良いでしょう。

結果は何も変わっていないものの、統計的に週に150分程度の運動をするのが良さそうだということが言えると思います。

「みんなが言っているから」よりはマシですね。

ただ、統計は根拠としては弱いです。他の要因が混じっているかもしれませんし、偏る可能性もあり、いつ覆るか分かりません。

 

こういう分野については信頼できる専門家の意見も必要になってくるのでしょう。

私からは、これだけの根拠しかなければ、どれだけ運動するのが良いと人に薦めることはできません。

 

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